kochangだったりする!

自分の興味範囲だけ

【新潟】落下する夢

次は料理がしたいね

メッセージを見て思い出したのは「あそこのキッチンどうなってたっけ??」IHとは覚えていて、収納が多いんだけど、多い分、、、なにが何やらの状態を覚えている。

フライパンもテフロン剥げしてたよなーとか、タレルの作品以外の記憶もしっかり残されていました。
で何を作ろうかしら?とぼんやりと考えながら、まぁ火が通せればなんでもいいかぁと
とても勝手なことを思いながら、メッセージに「いいですよー」と返事を送った。

強運と言われるのは、相変わらずで2019年の10連休時期に光の館を確保できた。
あいかわらず、すんなり事が進むことに自分は恵まれているなぁと幸せになる。
光の館は半年前の予約開始だけど、行く人間や諸々の工程については半年以上前から決まっていた。
実は富士登山に昨年挑戦しており、強風のため断念
残念会を東京で開催して頂き、そこにいたメンバーが参加する事になっていた。

あとは、お金・休み・移動手段を含めたそこへどうやってそこに行くのか問題しかない。
だいたいお金はなんとかなって、休みと移動手段が難点である。

光の館に(移動して)行くことは、大阪の人にとっては大きなハードルで
まず、新潟までの便が少ない。飛行機は少なく、電車なんかすんなり行かない、高速道路はある。
このように「不便」な都市に行くのは楽しみの一つであって、地図を広げてウンウンと考える。

今回は北陸フリーきっぷを選択
http://tickets.jr-odekake.net/shohindb/view/consumer/tokutoku/detail.html?shnId=119000169
15,560円で大阪金沢の往復のサンダーバードがついて、3日間北陸の電車が乗り放題に加えて一部北陸新幹線が使える。
難点は2名以上じゃないと使えない。まぁ家族行動だし難点ではないか、、、
メリットは子供3,000円。指定席じゃなくても自由席も利用できる。

大阪から金沢までサンダーバードに乗車。乗換で北陸新幹線黒部宇奈月温泉駅

大阪駅から出発するメンバーとは駅構内に待ち合わせ。
始発より1時間以上前から誰もいないホームにいた。
そのときは、朝の大阪駅はやっぱり寒いよなーと震えていた。

https://www.instagram.com/p/Bw-Tl_cDVTn/

女子大生ぽいの2人組がやってきて、金沢に行くことが楽しみなのか素敵な笑顔だった。
自分の後ろには父と息子。
とても熱心に金沢についたあとのプランを考え話し合っていた。
周りも休みを楽しみにしてるんだ。どこか現実に袖を引っ張られて夢に入り込めない癖はどこでも発症するんだなぁと思い、静かにやってきた朝一番特急の車内に乗り込んだ。
満員、夢は走っていく。

黒部宇奈月温泉駅から見える立山剱岳唐松岳
そうそう、この北アルプスたちがとても愛おしい。北陸の人を守り、また問いている姿。

仕事で関わる方々もとても素晴らしい人達で尊敬がいっぱい詰まった街。
レンタカーを引き取りに行くと、気さくなおじさんが対応していただく。
「晴れてよかったね!」の言葉がきれいな発音で心地よかった。
そう、快晴。

エンジンを始動させ、いざ十日町へ出発。

雪解けの大地、水を張った田んぼ、耕されている匂いが車内に流れ込み、ああすばらしい土地に来たんだなぁと既に酔っている。
同じく酔わされた息子は車内で大嘔吐。
まぁ原因は匂いではなく、車内で読んでいたポケモン図鑑なんだけどね。
読みます?ねぇ?読まないで?って言ったのに読みます??

十日町のスーパーで東京方面東北方面から来た人たちと落ち合う
こんにちは、はじめまして、おひさしぶりです。
挨拶もそこそこに光の館で食べる食材を買い出し。

カート3台パンパンに入ったお会計、カート1台約1万円
16人分の夜と朝の食事が足りるのかしら?と食材を積んだ車はユラリと光の館へ、、、
と日本酒好きのメンバー(僕も含めて)は光の館へ行かずにその車たちを見送る。
そして事前にチェックした酒屋へ

地元新潟のお酒を揃えた酒屋さんへ。きれいな店内で素敵な揃えに目を輝かせ
やっぱり買わないと分からないよね、ジャケ買いだね!て盛り上がる。
後に大当たりを引いている事にはこのとき思っていなかった。

久々の光の館へ

宿泊費の精算、施設の使い方を聞いて、スタッフの方が「それではまた明日」と正面玄関をパタンと締めた。
この締め方がとても静かで、一気に僕たち16名をコチラとアチラへつなげて行った気がした音。
そうかこの人はこうやってスイッチを入れ続けて来ているんだと知る。
天井を開ける。おひさしぶりタレルさん。

料理していると心整理と言うけど、今回の場合、誰かを思い心整理なんだよね。
子どもたちのために鍋を振る舞う。うどんで締めたら満腹にここまでの疲労で寝るだろうとの計算。
大食漢の子どもたちは鍋を大いに楽しんでもらう。

落下する夕焼け。

次はミートソースでも作ろうか、パスタいっぱい買ったし、と考えながらコトコト煮込んでいたら、とても寒い空気が体中の熱を奪い始める。
あらあらと思い、急遽作ったことのないトマトスープを作り始める。
寒い環境でタレルを見ている人たちを考え手早くぱぱっとなにかと思い手を動かす。
野菜と水とトマト缶でコンソメ混ぜたら大丈夫だよー多分、、、と思っていたら評判が良かった。

料理も、、、例えば煮物をしているときに本を読んだりするけど
ここでは作品がある。この距離がとても適切なのか分からないけど
時分と共に変化する作品、時分と共に変化する料理。
もちろん噛み合う時間帯はできるわけで、ふと手を止めて鑑賞することができる。
なんだかここにもこの作品を読み解く正解があるのかもしれないと考えてしまう。

オリーブオイル漬けされたイワシクリームチーズとハーブソルトをふりかけて
フォークで混ぜたものをリッツ乗せて食べたりする、つまみを作ったり
ミートソースも出来上がり。味見は大人というネズミさんが一杯いて
美味しい美味しいとつまんでいただく。あぁちゃんとした料理作っているんだなぁと実感。

縁側で寒い寒いと震えながらつまんでいたら、後ろから美味しい!との叫び声
なに?と振り返ったら、僕が「ジャケ買いだね!」と選んだ日本酒が
あまりにも美味しかったみたいで叫んだとのこと。
急いで一口いただくと本当に美味しくて、なにこれ日本酒???と驚く美味しさ。
ここでも強運を発揮。

https://www.instagram.com/p/BxAHB0UjnYW/


タレルの作品の下でお茶を頂き、あら?これは夢?オイオイ

大阪駅のホームで見た金沢へ行く女の子と同じように現実を振り解き
次の行き先のことを冊子を眺めて考えていた親子のように
夢の中にいつの間にか来ているじゃんと気がつく。

けど、気がついた時点で夢は夢であるのかしら?と考えながら
対岸にいる現実から遠く離れここまで歩いてきたんだと知る。

外に出ると網膜に収まりきらないほど散らばった星々。
その夢見心地のままお風呂に入って
その夢はきれいに布団へと落下していく。